海外FX口座では個人口座の他に法人口座を取り使っている業者があります。法人口座を使う利点は、税金を抑えられ節税方法が取れることです。
海外FXでの個人口座では累進課税で最大税率が所得税と住民税合わせて55%となりますが、法人口座では約23.3%となります。 *日本の分離課税が適用されません。
もちろん個人・法人ともにメリット・デメリットがありますが、ある程度利益が出ている人は金額次第では法人口座の節税がいきてくる場合あり、法人設立のタイミングを検討した方がいい場合あります。
また法人では事業税として確定申告で計上できるため、経費の幅が広がるのも大きな特徴です。
法人口座の特徴を知って、自分のFXの利益から個人・法人の違いを理解しより適切な納税となるように考える必要があります。
海外FXの法人口座と個人口座の税率の違い
個人口座の場合は、利益により税率が変わります。
累進性が適応されていますので、以下の基準で10%~55%になります。
利益が195万までなら所得税と住民税の合計で15%
利益が195万~330万までなら20%
利益が330万~695万までなら30%
利益が695万~900万までなら33%
利益が900万~1800万までなら43%
利益が1800万~4000万までなら50%
利益が4000万以上であれば55%
と、なっています。
法人口座であれば、利益が800万円以下であれば15%、800万を超えても23.2%と税率は圧倒的に有利です。
ですので、自分のFXの技量(利益)によって、個人口座か法人口座を選択するのが良いと考えられます。
具体的にはFXによる利益が195万円を超えてくるようだと、法人設立を検討していくべきでしょう。
特に利益が800万を超えてくるようであれば、個人口座であれば最低でも33%もの税金を取られてしまいますので、23.2%に抑えられる法人口座の開設をおすすめします。
海外FXの法人口座のかかる費用
設立費用 司法書士 | 数十万 |
---|---|
税理士 | 月数万 |
法人住民税 | 最低7万円から |
しかし、法人口座にはデメリットも有り、設立費と維持費、法人住民税がかかります。
司法書士などに依頼し法人登記するのですが、手数料として数十万円程度かかります。
また維持手数料として税理士などの顧問料も発生します。
法人住民税は、法人税の12.9%+均等割(7万円)での金額となります。また均等割に関しては道府県民税が最低2万円から、市長村民税が最低5万円からとなっています。
またこれらの事務作業は、決算や経費および税金の計算など、専門家でなければ正確に記載するのは困難です。
ですので、専門家にお願いする手数料は必要最低限のコストと捉えておくべきでしょう。
海外FXの法人口座は損益通算が可能
損益通算とは、株式投資等の場合、ある商品で利益、別の商品で損失であった場合、損失と利益を通算することで、総合利益を減らし課税分を節税することが可能なシステムです。
海外の個人口座の場合は、FXの損益は雑所得に分類されますので、いわゆる一般的な株式などの金融商品との損益通算が出来ません。
しかし法人口座であればFX以外の事業損益と合算することが出来ます。
例えば、FXで利益、不動産で損益がでた場合に、法人事業全体としては利益が減りますので課税額が少なくなり節税を行うことが出来ます。*不動産の損失の分からFXの利益を減らせる
法人口座でのFXの損益は事業としての利益なので、他の損益と合算することが可能。
法人口座で得た利益は経費として節税できる
法人ですので経費計上出来るのは大きなメリットです。
個人口座でも経費は認められるのですが、FX取引に必要なネット代金、セミナーや書籍代など、かなり経費の枠は限られています。
法人口座の場合は、例えば自分を含めた家族を役員とすることで、役員報酬を発生させると、FXの利益を役員報酬で相殺することで、法人としての税金は少なくすることが出来ます。
法人口座の開設方法の概要
まず、利用する海外FX業者が法人口座に対応している必要があります。
法人確認書類、法人住所確認書類、役員身分証明書、役員住所証明書などの法的書類を用意した上で、専門の司法書士などに依頼するのが良いでしょう。
おすすめの法人口座対応の海外FX業者
当サイトでおすすめする、日本人ユーザーの実績がある法人口座対応の海外FX業者は以下の通りです。
*業者名をクリックすると詳細ページに移動します。
FX業者 | 特徴 |
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ホットフォレックス | 海外FX業者のXMとよく比較されることが多い業者。サービスやサポートも含めて同水準 |
海外FX業者では人気ナンバーワンのXMは使えませんが、これらの海外FX業者は日本人ユーザーの豊富な実績があり、法人口座に対応して業者になります。
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